キャンペーンシナリオ「唄う人形」系のシナリオは全て共通の世界設定を持っています。
ちなみに、現在進行中の「唄う人形」だけでなく、その後に予定している他のシナリオも、同じ世界設定になっています。
まず、基本的な世界設定は現代の東京となっており、警視庁に特殊任命部零課、通称特命課が存在しています。
イメージとしては、あの特命課をイメージしてもらえればいいのですが、大きく違うのは、特命課が事件を解決することはほとんど無いということ、そして、それにもかかわらず、警察上層部や内閣などに対して強い権力を持っているというところです。
なぜ、この特命課が強大な権力を持っているかは、後のシナリオで明らかになりますので、ここでは詳細は伏せておきますが、過去にあった重大な事件の解決に大きな力となったことが大きく影響しております。
次に公安部5課、通称怪奇対策課となっています。
元のイメージとしては、SPECの未詳に近いのですが、あちらが特殊能力者に対しての部署なのに対し、こちらは怪奇現象全般に対しての部署になっています。
そういう意味では、流行り神の警察史編纂室の方が近いのかもしれません。
特殊な存在であるドールズですが、これは七体で一つとなる自動人形の集団のことです。
とあるグレートオールドワンの封印に関係しており、その封印の実施と維持を目的として江戸幕府、大日本帝国、日本国の間で超機密として扱われている存在です。
かつて何度か、その封印が解かれてしまったことがあり、そのたびに災厄に見舞われていましたが、彼女らの力により無事に封印をしてきたという過去があります。
ドールズは身体構造は原則として普通の人間と同じとなっております。ただし、その動力として心臓に近い位置に永久機関が存在し、それがドールズの生命と封印と能力を支えている形になっています。
ドールズに含まれる永久機関とは、無限に魔力を発生させるシロモノということだけが分かっており、それを維持するためにはドールズのように自動人形を作り、それに一つずつ搭載させる必要があるということが分かっているのみです。
なお、自動人形から出力される魔力は全て周波数が異なっており、それにより、固有に発言する能力が異なるということが分かっています。
しかし、能力を決定するのは、永久機関の周波数と素体となる身体の共鳴によるため、同じ永久機関であっても、素体が異なった場合には異なる能力が発言する、ということがわかっています。
次に学校関連ですが、御坂高校というのがあります。
メインヒロインである月詠散乃の通う高校として登場します。
こちらは、表向きはお嬢様学校という形で運営されておりますが、実際にはドールズを管理するために作られた高校であり、年齢的に高校生の範疇にあるドールズはここに通うことになっています。
また、その上位として御坂大学が存在しており、こちらは共学ではあるものの、適齢となったドールズはここに進学することになります。
(ドールズである場合は、それとなく推薦を促され、推薦にて進学する場合がほとんどとなります。)
他には第一部の舞台となったマーガレット屋敷や、古代帝国ホテルなどもあります。
古代帝国ホテルは「箕後コーポレーション」のグループ企業だったりします。
箕後コーポレーションは日本の中では大きい部類に入るグループ企業で、古代帝国ホテルをはじめとして、主にはエネルギー、鉄鋼、建設、観光、ITの分野のグループ企業を持っています。
また、第三の地下鉄運営会社として、「隅留鉄道株式会社」が存在しています。
路線としては、地下鉄中央線、地下鉄文京線、地下鉄赤坂線などの路線を持っています。
また、指定団体として、大きな勢力を持っているのが、宗教団体「深海の光」という団体で、彼らは深海に封印されし偉大なる神を信仰していると言われています。
しかし、幹部の顔ぶれが軒並み魚のような平べったい顔をしていることから、一般にはサカナ教団と揶揄されています。
教団のリーダーである田金灰寅も顔つきは似たような感じではあるものの、二周りくらい身体が大きいため、都内の暴力団も軒並み参加に入っているという噂もあり、黒い噂の絶えない組織になっています。
また、公には認められていませんが、魔術結社「黄衣の夜明け」という組織もあります。こちらはハスター・クロウリーをリーダーとした魔術結社で、怪しげな研究を行っているとの噂もあります。ただし、こちらも裏社会では力が強いため、本格的に取り締まられることはないようです。