魔力を生成し続ける永久機関
外なる神の一柱であるニャルラトホテップの作成した装置である。と言っても、機械的というよりは魔術的な機構の装置であり、科学的に製作することは不可能である。
外見はただの箱にしか見えないものであるが、これを肉塊に埋め込むと少女の姿に変わり、意思を持つようになる。イメージとしてはゴーレムのコアに近いものである。ゴーレムと異なるのは、土や石などの無機物には埋め込むことはできないという点である。
埋め込んだ場合は、永久機関より生み出される魔力は素体を稼働させるために消費されるが、道具として使う場合には、魔力をそのまま魔術のために使用することもできる。そのため、魔術やクトゥルフ神話に関わる存在から狙われることもあるが、これが日本に大災厄をもたらしたシュド=メルを封印するための杭でもあるため、奪われたことは過去にはそれほど多くは無い。
これは全部で7個あり、それが7音階に対応している。この匣を埋め込んだモノは少女の姿に変容するだけでなく、素体と匣の組み合わせにより固有の能力を一つ得ることができる。全く同じ素体がそもそもありえない上に、匣の方もそれぞれ異なるため、原則として全く同じ能力が発現することはない。
基本的には肉塊のような命の無いものを素体にするが、人や動物に埋め込むことも可能ではある。ただし、少女の姿に変容させるという特性も失われていないため、動物であれば獣人(獣耳や獣尻尾のようになる)や男性であれば女性に、女性であっても幼かったり年齢が行っていた場合は、15歳〜18歳程度の容姿に近づく。
また、寿命についても魔力の影響で100年〜200年程度となる。