はじめに
このシナリオは「クトゥルフ神話TRPG」と「クトゥルフ2010」に対応したシナリオです。
旧正月をテーマにした中編のシナリオになります。
と言っても、旧正月の要素はそこまで多くはありませんので、時期にかかわらずプレイすることが可能です。
探索者は2〜4人を推奨、プレイ時間はオンラインセッションで20時間前後を想定しています。
時代は現代日本。場所は横浜中華街になります。
探索者は特に制限はありませんが、旧正月を祝う風習のある中国や中華街に知り合いがいる設定だと都合が良いかと思います。また、関係がなくても誰かに従属している立場であれば、代理として行かされるパターンもありますので、こちらでも問題ありません。
世界観は「唄う人形」の世界を踏襲していますが、関係者はほとんど出てきませんので、あまり影響はありません。ただ、そういったオカルト的な要素やクトゥルフ的要素が含まれる世界観であることは理解したうえで参加される方が良いかと思います。
推奨技能は調査や捜査活動が主体になりますので、目星、聞き耳、心理学、精神分析、医学、薬物学、隠れる、隠す、鍵開け、オカルト、忍び足、言いくるめ、説得です。
戦闘になる可能性も場合によってはありますので、戦闘技能も持っていれば助かる場面もあるかと思います。
捜査で得た情報を推理する必要がある上に、得た情報からSAN値が削られることも多いため、難易度は☆☆☆〜☆☆☆☆程度になります。
シナリオ概要
中華街にあるホテル、華楼館に旧正月を祝うパーティーの招待状が探索者の元に届く。華楼館は清朝の王宮をモチーフにした豪華な内装で有名な五つ星ホテルで、そこで行われる旧正月のイベントであれば、中華料理の究極と言われる満漢全席が振る舞われるのは間違いないことが分かっていたため、怪しいとは思いつつも、食欲につられて参加することを決意する。
探索者がパーティーの会場に着くと、そこには各界の名士達が居合わせていた。彼らは確かに有名人ではあるものの、探索者たちはどことなく違和感を感じていた。その晩に振る舞われる満漢全席は文字通り数日かけて食べ尽すほど豪勢な料理が並んでいた。それを満喫する探索者達と参加者であったが、彼らを襲う闇はゆっくりと背後に忍び寄っているのを、この時は知る由もなかった。
シナリオの傾向
今回のシナリオは高いSAN値を持つキャラクターで参加することを想定しています。そのため、最初のうちは細々とSANを削られる場面が多くなっています。この段階で削っておくことで、後半のSANチェックに失敗する可能性を増やすことができるという目論見になります。
その一方で、完全に達成した場合のSAN報酬は若干高めに設定してあります。もし、見返りが少ないと感じるようであれば、SAN報酬をさらに上げてしまってもいいかなと思います。減少量から考えれば、6d6くらい与えても大丈夫だと思います。
難易度はかなり高いので、決して初心者向けではありませんが、謎解きの要素が好きな方であれば、うまく立ち回ることができるのではないかなと思います。
ちなみに、このシナリオは状況によってキーパーの方も臨機応変に対応することが求められますので、特にキーパーの方はある程度慣れてから行った方が良いと思います。
以前のシナリオと異なり、概略と基本的な流れのみ記述してありますので、細かい部分については、自由に改変することが推奨されます。
シナリオのダウンロード
以下のリンクからダウンロードできます。
内容はシナリオテキストになります。
キャラクター画像などは自由に設定してください。