diary.sweetberry.jp前回までは大まかに自分のことを把握するために、チャート内の星座と二十七宿についての説明でした。
ここまでの内容だけで見れば、インド占星術も一般的な占いと同じようなもの、という風に感じるかもしれません。
しかしながら、インド占星術と他の占いの明確な違いというのが論理性というものかなと思います。
よくインド占星術は占いではなく科学である、と言われることがありますが、ここから先の内容がインド占星術が科学であるということの具体的な内容になってきます。
今回はインド占星術の中でも中心となる惑星とハウスについての見方について説明していきます。
これまでの内容は、自分の性質についてのものが主体でしたが、ここからは自分がどういった運命や生き方をするか、という内容になっていきます。
まず、その人の性格と運命というのは必ずしも関連していないこと、そして、性格がどのようなものであったとしても、見方によって必ず良い側面と悪い側面があるということを頭に入れておいてください。
例えば、温和で優しい性格の人がいたとして、その人は良い人生を送れるでしょうか?
もちろんそういった性格の方は良い人生を送れる可能性は高いですが、運命が悪ければ良いように利用されてしまう人生、どちらかと言えば不幸ともいえる人生、ということにもなります。
同じ性格であっても、運命が良ければよい人に囲まれて幸福な人生を送れますし、運命が悪ければ悪い人に囲まれて良いように利用される不幸な人生を送ることになります。
もちろん、性格や思考によって良い運命となりやすいもの、悪い運命となりやすいものはありますが、結局本人の性質だけで運命を正確に推し量れないのです。
話が逸れましたが、ハウスと惑星についての話を進めていきたいと思います。
ハウスも惑星もどちらも吉凶があり、さらにそれぞれ意味を持っています。
では何が違うのかと言えば、ハウスは時間的要素を持つ概念、惑星は空間的要素を持つ概念だと考えていただくのが分かりやすいかと思います。
まず、惑星についてですが、一つは吉凶です。
インド占星術では、太陽、火星、土星、ラーフ、ケートゥが凶となっており、月、水星、金星、木星が吉となっています。
ただし、月に関しては太陽との位置関係(満月に向かうか、新月に向かうか)で異なります。
正確には度数まで見る必要がありますが、大雑把に見るのであれば、太陽から2室目~7室目にある月は吉、8室目~1室目にある月は凶となります。
また、その吉凶の程度も2,3室目が小吉、4,5室目が中吉、6、7室目が大吉、8、9室目が小凶、10,11室目が中凶、12、1室目が大凶となります。
この吉凶はあくまで一般的なもの(生来的吉凶と言います)で、その人にとって良いか悪いかはまた別になります。
また、惑星は性質というものがあり、太陽であれば自信とかエゴといったもの、月であれば心とか精神、火星であれば情熱とか闘争心といったものです。
また、惑星は身体部位と関連づいており、惑星が傷ついた場合に身体部位に悪影響が出ることがあります。
そして惑星には、それぞれ表示体というものがあり、太陽が父親、月が母親、妹弟が火星、兄姉が木星、配偶者が金星といった感じです。
他にも色々と意味はありますが、主に運命を見るのであれば、この辺りを抑えておけばだいたい大丈夫かなと思います。
今度はハウスですが、こちらも同じように吉凶、性質、表示体というものがあります。
例えば、1室、5室、9室は非常に良いハウスになります。
1室、4室、7室、10室は強さをコントロールします。
6室、8室、12室は良くないハウスになります。
というように、それぞれに吉凶があり、それが惑星に影響を与えます。
また、性質として、例えば第7室は結婚や人間関係、8室は苦悩や障害といった意味があり、これもまた惑星に影響を与えます。
また、ハウスと惑星の関係は大きく分けて2つあり、支配と在住があります。
在住は惑星が実際に存在しているハウスとなり、支配は星座ごとに決まった惑星が支配するような形になっています。
イメージするのであれば、支配は領地、在住は王様のいる国というところでしょうか。
これを発展させて、ハウスと惑星の関係性を追加していくのがインド占星術の基本的な内容となります。
関係性については次回に説明いたします。