なおなおのクトゥルフ神話TRPG

クトゥルフ神話TRPGを中心として、ゲーム関連の話題を扱っていきます。


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【第20回】短編小説の集い振り返り

今回は「靴」がテーマでした。

毎度参加させていただいている、こちらの企画に今月も参加させていただきました。ただ、今回は違った趣で書こうとしていたのですが、この時に自分の弱点のようなものに気づいてしまうことになってしまいました。

そもそも、今回は恋愛物にしようかと思っていました。

春と言うこともありますし、そういったジャンルも良いかなと思って書いていたのです。しかしながら、途中で変更を余儀なくされてしまいました。

元々、この登場人物のうち優子の方は当初男性で、茜の彼氏という立ち位置で書いていました。もちろん、基本的な話の流れは同じです。ただ、書き進めていくうちに、男女間の恋愛について、あまりに上手く書けないことに気づいてしまったのですね。ありていに言えば、色々試行錯誤してみたのですが、どうにもしっくりこない、という感覚が抜けきれませんでした。

そのため、登場人物を変更した上で、友情物に変更してしまいました。

この辺り、他の方だとうまく書けるのかなあ、という気がしますね。

赤い靴はおまじないみたいな位置付け

今回は、どういう落としどころにするか非常に悩みました。が、やはり、優子の茜に対する想いの強さを表現したいと考えて、このような形にしました。

ここで出てくる「赤い靴」はアンデルセン童話の「赤い靴」から着想を得ています。童話の方は履いたら、死ぬまで踊り続けるというものでしたが、この話の中では優子が茜がピンチになったときに助かるようにと「おまじない」をかけていたという扱いにしてあります。もちろん、「おまじない」の効果なのか、「靴」そのものの効果なのかは特に言及しません。

また、優子が茜のピンチを知ったのも、いわゆる虫の知らせというものです。おまじないについて理解していたわけではなく、その日以降、茜がプレゼントした靴を履かなくなっていたことを気にしていたということですね。

と、ここまでの解釈が一般的なものですが、ファンタジー的な解釈、クトゥルフ神話TRPG的な解釈を加えると、優子が魔術の心得があったということになります。そういう風に解釈して読むというのも一つの見方だと思います。

ちなみに、「赤い靴」というと童謡の方もあるのですが、今回は童話の方を使いました。童謡の方を使うのであれば、異人さんに連れて行かれた結果助かる、というような話になるのかなあ、なんて思います。童謡の元ネタの方も実際は海外に連れて行かれた訳ではないので。こっちを取ると、ちょっとホラー要素が強くなりますね。

次のお題が

そして、早くも次のお題として、「時計」が出てきました。まだ、考えはまとまっていませんが、終わらない今日みたいなイメージの話を書こうかなと思っています。

似たような話はたくさんあるので、ネタ被りしそうではありますが、まあ、書いてみてから考えようかなと。